牛乳は体に悪いって本当?

話題になった本

「牛乳は体に悪い」という内容の本が、一時話題になりました。健康に良いからと、毎日牛乳を飲んでいる方も多いでしょう。しかし「体に悪い」と聞くと、飲むのをやめようと考えるかと思います。
では本当に、牛乳は体に悪いものなのでしょうか。検証してみました。

牛乳が体に悪い理由

なぜ牛乳が体に悪い理由は、カゼインそのものにあります。カゼインは消化しにくい成分の一種。生の牛乳であれば、カゼインは含まれていません。でも現在市場に出回っている牛乳は、加熱殺菌された状態になっています。加熱殺菌のやり方は様々ですが、120℃~130℃で2~3秒間加熱していきます。
120℃以上で加熱殺菌されると、本来牛乳の中に含まれている酵素の活性が失われます。また他の栄養素も、壊れてしまいます。すると牛乳を飲んでも、上手く消化されないという訳です。更に牛に抗生剤を打ち込むことにより牛の病気を予防し、多くの牛乳を生産しているという訳です。

真実

確かに加熱殺菌により、牛乳に含まれている酵素活性は失われます。ただ牛乳には数十種類近くの酵素が含まれています。加熱殺菌で力が弱くなる酵素は、牛乳を変質させてしまう酵素です。そもそも、牛乳に含まれている酵素が直接人体に影響する訳ではありません。
また、他の栄養素を変質させてしまうという話もあります。確かに変質はありますが、変質したからって人体に悪影響が出るわけではないのです。ここで述べる「変質」は「水を沸かしたらお湯になった」程度のものです。

飲み過ぎは注意

一気に何十杯も牛乳を飲むと、体調に変な影響が出るのは事実。人によっては、貧血等の症状が出ることもあります。しかし1日何十杯も牛乳を飲んでいる人は、中々いないもの。せいぜい1日1杯~2杯ぐらいでしょう。
1日1杯~2杯ぐらいなら、健康に良い影響を与えてくれます。熊本の牛乳は栄養満点で、味も濃厚。無理なく毎日続けられるでしょう。阿蘇の雄大な自然で育まれた牛から搾乳されていますので、安心して飲んでいただけます。