夢を持つことが生き甲斐になる

この本は私が20代の時に出会いました。

当時、駆け出しのクリエイターだった私は、いつか夢を叶えてビッグになってやろうという野心を抱いていました。

しかし気がつけば毎日の仕事や生活に追われ、夢は遠ざかってゆくばかり。

そんな時、たまたま本屋でこの本を立ち読みし、目からウロコが落ちるほどの衝撃を受けました。

購入して全部読み終えるより前に行動を起こしてしまうような、人の前向きな気持ちを後押ししてくれるような一冊です。

夢や目標を抱えているけど、なかなか具体的な行動に移せないという人には是非最後まで読んで頂きたいと思います。

夢を持つだけでは夢は叶えられない

この本に書かれている内容の肝は、「夢と手帳を一緒に持ち歩く」ということです。

ただぼんやりと夢を抱いていたとしても、人間というのは日常生活を送っているうちに忘れてしまう生き物です。

なんだか悲しい話ですが、それが現実です。

そこで、夢を記載した手帳を持ち歩き、常にチェックをして潜在意識に叩き込むことで、夢の実現性が高まるというロジックです。

その夢の内容も、ただ「お金持ちになりたい」とか「痩せてスリムになりたい」というような抽象的なものはNGです。

まず具体的に「3億円の資産を持つ」とか「70kgから50kgまで減量する」という明確な数字を持つことが大事です。

その上で、行動計画を逆算し、一日にどれくらい作業をすればいいのか、どれくらいカロリーを減らせばいいのか、という風に行動計画を設定します。

その日々の行動を記録し、手帳に書き込み、スキマ時間や寝る前など、常にチェックをして意識し続けるようにします。

つまりこれが、夢と手帳を持ち歩くことで、夢が実現していくという流れを生み出すのです。

人生設計の重要性

行動計画を立て、実行に移すだけではいけません。

最終的にどこへ向かっているのか、更に長期的な視点で自分を見つめ直す必要があります。

先程の例を参考にすると、3億円の資産を形成し、自分は一体何をしたいのか。

都内の一等地に一軒家を立てて両親や家族と幸せにくらしたいとか、子どもたちのための学習の場を提供したいというように、人生のテーマを決めなければなりません。

そこを決めずに行動を起こすと、モチベーションを保つことが難しくなってきます。

まとめ

  • 人生設計を立て、その上で実現させるための行動計画を具体的に立てる
  • これらを手帳に書き込み、熟読する
  • 常に夢と手帳を持ち歩いて意識を切らさないようにし、潜在意識に叩き込む

以上がこの本に書かれている内容の核の部分になります。

この他にも細かいテクニックなども掲載されていますが、基本的には上記のまとめ内容を忠実に実行していけば夢は実現する可能性が高まります。

結果的に私は夢の一部だけ叶えることができましたが、全ての夢を叶えることはできませんでした。

ただ、そのために行動をした結果や経験というのは、私の人生を作り上げた大切な要素の一部となっていて、いろいろな場面で役に立ってくれています。

無駄なことなどは何一つありませんでした。

まだ若い人も、中年の域に入って人生これからという人も、夢や目標を叶えたい人に是非おすすめしたい一冊です。