天草市が推進している木造住宅関連事業についてわかりやすく解説

チャペルの鐘展望公園で眺められる絶景の美しさはもちろん、キリシタンの歴史を垣間見る観光スポットでも有名な熊本県天草市ですが、近年は戸建木造住宅に対する安全性の強化に力を入れていることはご存知でしょうか。日本は一年間に起きる地震の数が非常に多く、常に災害に備えなければならない国です。観光地として知られる天草市も例外ではなく、常に大型地震への備えを充実しておかなければなりません。本記事では、天草市が実施している耐震政策や関連事業について解説させていただきます。

天草産材利用促進事業補助金制度による木造住宅数の拡大

天草市では、天草産材を利用して住宅や事務所などを新築・増改築した場合に限り、市の助成を受けられる『天草産材利用促進事業補助金制度』が存在します。天草ヒノキプロジェクトの一環で、天草産のスギやヒノキを活用することがプロジェクトの主目的です。市内に住所を持つ人物、あるいは転入予定者が制度の恩恵を受ける補助対象者になっており、木造住宅数の拡大と市民の増加を狙う目的もあるでしょう。2019年に天草産材を活用して作られた市の新庁舎が話題になるなど、天草産材利用促進事業は以前から人々の関心を集め続けています。

天草市が実施する戸建て木造住宅耐震化支援事業について

天草産材利用促進事業が進行するあいだ、天草市では同時期に戸建て木造住宅耐震化支援事業も実施されています。文字通り木造住宅の耐震性を高めるためのもので、耐震診断や耐震改修にかかる費用を一部補助するなど、独自のプロジェクトが続いています。ただし、対象になるのは熊本地震で被害を受けた住宅・昭和56年5月31日以前に着工した住宅に限ります。その点については留意しておいてください。

美しい景観を保つためのプロジェクト

天草市は建造物に地元の産材を使用する機会が多いため、鉄筋コンクリート構造が浸透してなお木造住宅の需要は衰えを見せません。また、木造住宅は雄大な自然にマッチする建築でもあります。美しい景観が観光客に人気の天草市にとって必要不可欠な存在になるのも頷けるでしょう。天草ヒノキプロジェクトの公式ホームページ上では、天草市の木造住宅を作る天草産材について詳しく解説されています。不定期にキャンペーンも開催しているため、プロジェクトの様子を一度覗いてみてはいかがでしょうか。