「書く技術・伝える技術」を読んだ感想

皆さんは正しく相手に伝えたいメッセージって伝えられていますか?

私は伝えることが至極苦手な人間です。

特に痛感したのが、30歳の時に転職活動をしていた時です。

転職活動って履歴書に志望動機とか、面接でも端的に簡潔に相手に伝えましょうと言われて、本当に苦労していた時に出会ったのがこちらの作品です。

倉島保美さんの「書く技術・伝える技術」

こちらの書籍は基礎編5項目、理論編7項目、実践編7項目で構成されていて大変読みやすいです。

一つの必要なシーン、自分の状況に応じてつまみ読みしやすいのもポイント。

全て紹介できないので今回は私が中でも強く印象に残った項目をご紹介。

基礎編
・文章の構成には読み手のメンタルモデルに配慮しよう
理論編
・無駄なく簡潔に書く
実践編
・ビジネス文章はこの型を覚えよう

基礎編 文章の構成には読み手のメンタルモデルに配慮しよう

まず、メンタルモデルとはなんぞやです。

メンタルモデルとは、聞き手が話の展開を予想することです。

例えば、「料理はさしすせそが大切です。」と冒頭で言われたら、その後には「料理のさしすせそ」や「大切さ」の説明がされるのだろうと予想します。

ですがもしこの後に全く違う話が展開されたら、混乱してしまいます。

私自身話していて相手にキョトンとされることが多く、あっ、これかとなりました。

理論編 無駄なく簡潔に書く

無駄=「冗長な表現」「類語の繰り返し」とのこと。

冗長な表現は、「適切な対処が行うことができるように調査した結果を報告する」といった周りくどい言い回しです。

改善すると「適切に対処できるよう調査した」になります。

類語の繰り返しは、「一番最初に営業を仕掛けたので受注を受けることが出来た」は「一番」と「最初」、「受注」と「受ける」が類語です。

これを改善すると「最初に営業を仕掛けたので受注出来た」になります。

こちらはもっともグサッときた項目です。

なんだか物足りなくて、類語表現や冗長な表現を多用していましたが、かえって伝わりづらくなってしまっていました。

反省ポイントです。

実践編 ビジネス文章はこの型を覚えよう

「総論」「各論」「結論」これがビジネス文章の型だそうです。

過去の私はそもそもこのフレームが理解出来てなく、話したいように話していました。

それは伝えたいことも伝わらないですよね。

まとめ

これを読んでもまだまだ書く技術伝える技術は未熟ですが、読む前より進歩を実感しています。

何より書かれたことに素直に取り組んだおかげで、無事に転職先を見つけることが叶いました。

内容は実践的で、例文も非常にわかりやすく、活字が苦手な人でも説明書のような感覚で読めると思います。

記事で紹介した内容以外にも、文章に苦手意識のある方にはぜひ読んで頂きたい内容が詰まっています。

結果にコミットできる良書でおすすめの一冊です。