古紙回収の歴史!日本の古紙回収歴史は凄まじかった

奈良時代から既に存在していたリサイクル

古紙回収の歴史は平安時代に遡ると言われていますが、奈良時代から既に存在していた可能性はあります。
世界中で叫ばれているリサイクルですが、日本が真っ先に手掛けていた可能性があります。

紙は超貴重なアイテムだった

というのも、奈良時代に作られた書物には古紙を利用したものがあると言われています。今みたいに工場で紙を作る技術なんて、全くなかった時代。紙1枚でも、絶対に無駄にできません。紙が無駄にならないようにするために、古紙を利用したのでしょう。
平安時代になると古紙回収は一般的となり、お坊さんが街中を練り歩いて古紙を回収した話もあります。江戸時代になれば「紙屑買い」「紙屑拾い」で生計を立てる人も登場しました。

一般的になってもリサイクル精神は続く

江戸時代に「紙屑拾い」が登場したのは、紙が一般的に広がったからでしょう。江戸時代以前の紙は、ダイヤモンド並みの高級なもの。セレブ御用達のアイテム状態で、一般人がおいそれと手に入るものではありません。
ただ紙が一般的になったからとはいえ、無駄にできない精神は受け継がれています。使用済みの紙をふすまの下張りに使うなどの、リサイクルを徹底していたそうです。

高度成長期で失ったものと得たもの

古紙回収が本格的に注目されたのは、1960年代の高度成長期でしょう。敗戦により一時は再起不能状態に陥った日本ですが、働いて働いて働きまくって経済を支えました。オリンピックや万博の存在も、大きかったでしょう。
しかし当時は会社の利益が何よりも優先で、環境は後回し。紙の需要は高まり、環境はずたずたになってしまったのです。「このままではいけない」と着手したのが、ゴミの減量化とリサイクルです。

古紙回収の世界に関しては日本はトップクラス

尾道市にある古紙回収を専門的に承っている業者をはじめ、日本全国の古紙回収業者は、積極的にリサイクルを進めています。結果古紙回収率は80%と高い確率をほこり、環境改善につなげていきました。
古いものを再利用することに関しては、日本は1000年以上の歴史があります。最も簡単なリサイクル方法こそが、古紙回収です。