広島でクリエイターとして過ごす支援策

長引くコロナ禍で注目が集まっているのが地方移住です。「首都機能の移転」「地方創生」などという単語が生まれ、いつの間にか忘れられていった日本で、ようやく風向きが変わり、大都市から地方への人の流れができそうです。
地方移住を機に農業や漁業など新たな仕事に就くのも良いでしょうが、これまで培ったノウハウを基に生計を立てる方が効率的です。ここでは、広島県に移住した人がクリエイターとして生活するための支援策を紹介します。

助成制度まとめたサイト、異業種交流会も

地方に移住するクリエイターは、会社勤めではなく、フリーランスや起業の道を考えるのが一般的でしょう。広島県は広島で創業する人とサポーターのマッチングサイト「ひろしまスターターズ」を公開しています。ここでは先輩の体験談はもちろん、助成制度や資金調達の方法なども紹介しています。これから個人で仕事をするならば、ぜひ一読しておきたいサイトです。
さらに広島県は月1回、「Hiroshima Creative Cafe」という催しを開いています。これは広島県内でクリエイティブに活動している人たちが自らの取組を発信し、語り合う場で、いわば起業家やクリエイターの異業種交流イベントのようなものですね。
これらに加え、県のイノベーション創出拠点としては「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps」という施設があります。セミナーエリアやワークショップ会場、ミニキッチンなどがあり、レーザー加工機や3Dプリンターなど、実務上で必要な機器も借りられます。

孤独にならないよう

上記の支援策のうち、特に異業種交流会やイノベーション拠点は他人との会話をもたらす施設となっています。個人で事業をしていると、場合によっては視野が狭くなってしまうものです。まして移住した場合は最初から多くの知り合いがいるわけではなく、仕事が軌道に乗るまでは孤独を感じることもあると思います。この点、同年代で異なる領域をホームにする人たちと交流するのは、アイデアの幅を広げる上でも有用ではないでしょうか。