非破壊検査について

非破壊検査とは?

非破壊検査とは、物を壊さず中を調べる検査を言います。どこか悪い所がないかどうかを調べる確実な方法は、物を壊して中を見ることでしょう。しかし一度壊れた物を元に戻すのは、絶対にできません。原子力発電所や鉄道を壊してしまったら、大変なことになります。
原子力発電所や鉄道は、一刻も早く検査をしなければならない対象。そこで用いられるのが、非破壊検査です。
東京や大阪だけでなく大分などの都市でも非破壊検査は実施されています。

非破壊検査が必要になる理由は?

非破壊検査が必要な理由は、生活のためです。生活を送る上で、電気は絶対に欠かせません。電気を生み出している原子力発電所に万が一のことが起きたら、大変なことになります。危険なものが近くにあれば即座に取り除くのに限りませんが、簡単ではありません。
そもそも取り除くことになったとしても、設備の状態がどうなっているのかを把握する必要が出てくるでしょう。ショベルカーで壊せば済む話ではないのです。活用するにしても取り除くにしても、安全に確実に進めるために「非破壊検査」があるのです。

非破壊検査の方法

では物を壊さずに検査するには、どうすれば良いのでしょうか。オーソドックスな方法は、超音波を使った検査でしょう。使うのは、超音波を常に発している機械。超音波は物に反射して、機械に戻ってきます。
もし内部に何の以上もなければ、機械に戻るまでのスピードは一定になるはずです。しかしどこか一箇所だけでも、機械に戻るまでのスピードが変わればどうでしょうか。反射スピードが変わった部分に、何かがあるのは明白です。

意外なところで使われる非破壊検査

非破壊検査は社会的な設備だけではなく、意外な場所で使用されることもあります。城の構造は全て把握できているわけではなく、謎の部分も残されています。解体すれば判明しますが、貴重な城の解体は簡単ではありません。そこで非破壊検査が実施されたことにより、長年の謎が解き明かされた事例がありました。
非破壊検査は歴史のミステリーも解いてくれる、すごい技術です。